「経営革新計画」で加点を得る
高度専門職ビザは、優れた能力を持つ外国人を誘致するために、学歴や年収などのポイント制に基づいて優遇措置を与える制度です。この資格は、研究者、技術者、経営者という3つの活動区分に分類されており、申請者の多くは、特にITエンジニアを含む専門・技術分野の利用者が大半を占めています。統計によれば、取得者数は年々増加しており、現在は中国出身者が利用者の中心となっているのが現状です。「経営革新計画」の承認を受けた企業で働く外国人は、高度専門職ビザ(高度人材ポイント制)の申請において、通常+10点の加点が得られ、中小企業の場合はさらに10点追加され、最大+20点の大きな優遇を受けられます。これにより、高度人材の採用・定着やビザ取得の審査が非常に有利になります。
外国人人材を採用する企業が「経営革新計画」の承認を受けることで得られるメリット
経営革新計画の認定を受けた企業は、高度外国人材(エンジニアや研究者など)を確保しやすくなります。企業にとっては「経営力と採用力の強化」、人材にとっては「在留資格の優遇とキャリア形成」という双方のメリットを生み出し、これらが組み合わさることで企業の成長とイノベーションの加速という相乗効果をもたらします。
1. 優秀な外国人採用に有利に
ポイント加算によるインセンティブ: 認定企業で就労する外国人材には、高度専門職ビザ等の審査において10点のポイント加算があり、その企業が中小企業であればさらに10点、最大20点のポイント加算が得られます。
• 優秀な人材の獲得: 70点以上のポイントが必要な高度人材にとって、この加点は非常に有利に働くため、ITエンジニアや研究職といった高度なスキルを持つ人材から選ばれる大きな理由となります。
2. イノベーションの促進とグローバル化
優秀な人材が定着することで、企業の事業活動にさらなる変化が生まれます。
• 多様な視点の導入: 多様なバックグラウンドを持つ高度人材が集まることで、新しい視点やアイデアが生まれやすくなり、企業のイノベーション力が向上します。
• 国際競争力の強化: 外国人材の採用は、事業の国際展開や多文化環境の構築に寄与し、グローバル市場での競争力を高めることにつながります。
3. 公的支援の活用による事業基盤の安定
認定を受けたことで得られる各種支援策が、人材の能力を最大限に引き出す環境を整えます。
• 専門家によるフォローアップ: 中小企業診断士などの専門家からアドバイス(PDCAサイクルの定着支援など)を受けることができ、経営課題の解決が促進されます。
• 資金面・販路開拓の支援: 低利の制度融資や、展示会出展への助成金(市場開拓助成事業)などの優遇措置を活用することで、新事業活動を円滑に進めることが可能です。
4. 人材の生活安定とキャリア向上(定着率の向上)
人材側にとっても、認定企業で働くことは日本での基盤を固めることにつながります。
• 生活基盤の安定: ポイント加算により「高度専門職ビザ」が取得しやすくなると、入国手続きの簡略化や家族帯同の容易化、さらに永住権取得の迅速化といった優遇が受けられます,。
• 成長機会の提供: 経営革新に取り組む成長企業で働くことは、日本のビジネス文化や高度な技術を学ぶ機会となり、人材のキャリアアップに大きく貢献します。
「経営革新計画」承認企業のその他のメリット
1.強力な資金調達の優遇策
・低金利融資: 日本政策金融公庫による特別利率での融資が適用される。
・補助金・助成金の優遇:「ものづくり補助金」など、中小企業向け補助金の申請において加点項目となり、採択率が上がる。
2.企業の信頼性・知名度向上
・都道府県等による審査を経た「革新的な事業」として認められるため、金融機関、取引先、顧客からの信用力が向上する。
3.販路開拓のサポート
・展示会への出展支援や、マッチング支援などを受けやすくなる。
4.その他の特例措置
・特許料の減免制度が利用できる。
・海外展開する際、現地の通貨で融資を受けるためのスタンドバイ・クレジット制度が利用可能になる。
計画策定自体がもたらす効果
・経営課題の明確化: 自社の強み・弱みを分析し客観的な視点で事業を見直すことで、将来の指針が明確になる。
・社内の意識共有: 社長だけでなく従業員にも目標が共有され、会社一丸となった取り組みが可能になる。
まとめ
経営革新計画の認定は、単なる「計画の承認」にとどまりません。企業が新事業活動を通じて「経営の向上」を目指す過程で、国からの「お墨付き(認定)」と「優遇措置」を得ることで、優秀な人材を引き寄せます。そして、その人材がもたらす専門知識や新しい視点がさらなる革新を生むという、企業と人材が共に成長する好循環(シナジー)を生み出す重要な戦略となります。
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